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ポイントサービスと社会保障制度

2010年11月22日 (月)

◆コンビニ、家電量販店、ドラッグストアと、財布の中に何枚ものポイントカードが入っている。そういえば本屋のカード、そのほかにも……。財布に入りきれずに、家に置きっぱなしになっているカードとなると、多すぎて数えたこともない
◆消費者側が、これらのカードを持っている理由は、購入金額によって付与された独自ポイントにより、何割かが還元されるからだ。ポイントを発行する側は、顧客を囲い込み、その購買動向を客観的データとして細かく分析。効率的・効果的な商品・サービス提供を行い、さらに多くの営業利益を得るためにあると聞く
◆最近は調剤医療費の一部負担金の支払いに対し、ポイントサービスが導入されるケースが見られるとして、日本薬剤師会は「結果として減免行為で、社会保障制度には馴染むものでない」と改めて反発を強めている。筋の通った話であろう
◆法的な規定がなければ何をしてもかまわないといった発想で、医療を単なる経済活動の一部門と捉えているとするなら、世にいわれる医療崩壊は、制度の矛盾や欠落のみでなく、倫理もが崩壊しているといわざるを得ない。



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