◆チーム医療における薬剤師の関わり方の一つとして「プロトコールに基づいた薬剤の選択や投与量の設定」に注目が集まりつつある。第20回日本医療薬学会年会でも、講演やポスター発表でいくつかの取り組みが示された
◆これは、検査値など各指標に応じた投与量の増減や薬剤の選択など、各疾患ごとの薬の使い方を、院内の医師と薬剤師が協議し「プロトコール」として設定。その範囲内で、薬剤師がオーダーを担うなど様々な形で関わる仕組みのこと。米国では導入が進んでいるという
◆今年4月の厚生労働省医政局長通知で現行法でも実施可能な業務が示された。10月には日本病院薬剤師会がその解釈と具体例を公表。年会では、検査値に応じたワルファリン投与量の増減や、緩和ケアの薬物療法をプロトコールとして策定した事例が報告された
◆薬剤師の新しい業務といえば近年、フィジカルアセスメントが注目され、人体模型を使った研修が各地で盛んだ。とても重要な業務だが、これだけに目を奪われるのではなく、今後はプロトコールに基づく業務など別の方向からのアプローチにも力を入れるべきだろう。
「プロトコールに基づいた薬剤の選択や投与量の設定」
2010年11月19日 (金)
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