東邦ホールディングスとeヘルスケアは、e健康ショップを設立し、インターネット上でOTC薬を予約して、調剤薬局で受け取ることができるWebサイト「e健康ショップ」の運用を開始した。薬剤師が常駐する調剤薬局であれば、東邦グループと取引がなくても加盟は可能(加盟料は無料)で、初年度1万軒、最終的には4万軒の加盟を目標にしている。
同社は、改正薬事法で大きく変わったOTC薬の販売方法によって、特に第一類医薬品については、薬剤師不在などで店頭で購買することができないケースや、販売店の都合で取り扱いを中止している医薬品があることから、患者が確実に医薬品を入手できるネットワークとして、「e健康ショップ」を設立した。
利用者はパソコンか携帯電話から、サイト上でOTC薬購入を予約し、指定する薬局で受け取れる。確実な入手と薬剤師の適正な指導を受けることが可能な、対面販売の原則を遵守したシステムで、かかりつけ薬局を指定することで、処方薬との相互作用、重複服用のチェックもできる。
東邦HDは、処方薬とOTC薬の一括管理によって、副作用の早期発見、個別専門指導が可能など、薬局の価値向上につながるほか、在庫が不要(リードタイムは2~3日)なことも大きなメリットだとコメントしている。当初の取り扱いOTC薬は約3000品目、健康関連商品は約6万点(今後10万点を予定)で、サイト上での購入は不可となっている。