TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【中外製薬】次世代品の「アクテムラ」が臨床入り‐独自抗体技術を応用

2011年02月04日 (金)

 中外製薬は、インターロイキン(IL)‐6受容体抗体「アクテムラ」の次世代製品「SA237」について、国内治験を開始した。有効成分であるトシリズマブに、効果を持続させる中外独自の抗体技術を応用し、投与量や投与頻度の少ない関節リウマチ(RA)治療薬の開発を目指す。

 「SA237」は、中外がアクテムラの次世代製品と位置づけるIL‐6受容体抗体で、昨年12月に健常人対象の国内治験を開始した。有効成分であるトシリズマブに、中外が独自開発した抗体工学技術を用いることで、抗体の作用が長時間持続するようにした。

 中外が開発した新規抗体技術は、抗体1分子が繰り返し標的抗原に結合し、その作用を何度も遮断することが特徴。従来のモノクローナル抗体の場合、抗体1分子は標的抗原と一度だけしか結合できず、抗体の作用も1回しか遮断することができなかった。新たな抗体技術を用いることで、トリシズマブが血中内にとどまる時間を持続させる。

 既に前臨床試験では、アクテムラに比べてIL‐6受容体の遮断時間を4倍以上持続させる結果が得られており、トリシズマブの薬効や安全性を維持しながら、投与量・投与頻度を減らせる可能性がある。

 今後、中外は新規抗体技術を、様々な抗体医薬に応用可能な技術として、「SA237」のみならず、他の開発品にも適用していきたい考え。現在、複数品目が前臨床試験段階にあるという。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術