◆アルツハイマー病(AD)治療薬が1月に相次いで国内で承認された。これまで「アリセプト」の1剤だけだったが、新たに「メマリー」と「レミニール」が、11日に薬価収載される。「リバスチグミン」(一般名)も承認間近で、海外の標準治療薬がやっと国内に出揃った格好となる
◆メマリーは、アリセプトとは異なる作用機序のNMDA受容体拮抗剤。アリセプトとの併用効果が期待でき、ADの進行抑制に効果がありそうだ。一方、レミニールは、錠剤、OD錠、液剤の三つの剤形を用意し、患者の服薬アドヒアランスに配慮している。貼付剤のリバスチグミンも含め、治療選択肢が一気に拡大する
◆ただ、これらの薬剤はAD症状の進行抑制を目的としたもの。現在、根治療法を実現するための開発が進行中で、外部機関との共同研究を通じて、疾患の発症を解明し、創薬への応用につなげる動きも活発化してきた
◆国内のAD患者は約100万人といわれ、高齢社会を背景に、今後さらに増加する予測もある。アンメットニーズが高いADだけに、産官学の英知を結集した“夢の新薬”の登場を待ちたい。
新たに「メマリー」と「レミニール」
2011年03月09日 (水)
‐AD‐
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