タカラバイオの子会社「クロンテック」(米国カリフォルニア州)は、迅速かつ簡便に遺伝子発現の制御ができる研究用試薬「Tet-Express InducibleExpression System」(Tet-Express)を、全世界で新発売した。
クロンテックは、1996年から、遺伝子が細胞内で発現するタイミングや、その発現量を厳密に制御できる研究用試薬として、Tetシリーズ製品を販売。癌遺伝子の機能解析など、動物細胞を用いた遺伝子の機能解析研究における、有用な実験手法として広まっており、現在では同社コア製品群の1つとなっている。
新発売されたTet-Expressには、クロンテック独自の構造改変によって、細胞透過性を付与した転写活性化因子が採用されている。この新しい転写活性化因子によって、目的となる蛋白質を直接細胞に導入できるため、従来製品で行われてきた、遺伝子導入法による転写活性化因子の細胞への導入プロセスが不要となり、実験に必要な期間の大幅短縮を実現した。
また、Tet-Expressは、転写活性化因子の添加のみで発現誘導を惹起するため、よりシンプルな遺伝子制御実験ができる。
Tet-Expressの価格は、18万0600円(税込み)