◆国内製薬企業が、国内の大学研究者などを対象に、創薬共同研究の公募サイトを立ち上げている。創薬や医薬品開発に関係するシーズを取り込み、自社創薬研究を強化するのが狙いだ
◆第一三共は「タネデス」、アステラス製薬は「エーキューブ」を、同社Webサイト内に立ち上げた。研究者に対し、研究費や化合物の提供、研究設備などの支援を行い、協働を通じて、創薬につながるアイデアや技術の獲得を目指す
◆これらの取り組みは、他社や他組織の資源・ノウハウを活用し、自社創薬に生かそうとするオープンイノベーションが活発化している現れといえる。自社の研究開発力だけに頼る「自前主義」ではなく、企業内外でアイデアを組み合わせることで、革新的な新薬開発の道を拓く。協業による研究開発戦略が定石となってきた
◆優秀な日本人研究者の海外流出が問題化する中、研究者をどう国内につなぎとめるか。オープンイノベーションの加速化によって、国内で産学連携が進み、製薬産業の国際競争力強化につながることを期待したい。
創薬共同研究の公募サイトで
2011年06月17日 (金)
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