日本化薬は、バイオ後続品事業の本格展開に乗り出す。興和テバと共同開発中のG‐CSF製剤「TKN732」について、来年にはバイオ後続品第一号製品として承認申請を行う方針。また、韓国のセルトリオングループから導入した抗体医薬「CT‐P6」(一般名:トラスツズマブ)「CT‐P13」(一般名:インフリキシマブ)についても、今秋に国内治験を開始し、15年度内の上市を目指している。
「TKN732」は、日本化薬が昨年4月に、興和テバから国内共同開発・販売権を取得したG‐CSF製剤のバイオ後続品。現在両社で国内第I相試験を実施中で、来年にも承認申請を行う予定。13年頃をメドに上市し、バイオ後続品市場への参入を目指す。
また、G‐CSF製剤に続き、昨年11月にセルトリオンから導入した抗体医薬のバイオ後続品「CT‐P6」「CT‐P13」についても、国内開発をスタートさせる。現在、医薬品医療機器総合機構と治験デザインに関する協議を進めており、今秋にも治験を開始する計画だ。
取締役常務執行役員医薬事業本部長の鈴木政信氏は、1日に開いた決算説明会で、「創業100周年を迎える16年までに、国内で上市できるようにしたい」と述べ、抗体医薬の開発に着手し、バイオ後続品事業を強化する方針を示した。