◆テレビの地デジ化初日の24日、中国からの悲報が報道された。中国が威信をかけて建設した中国高速鉄道で、23日夜に起きた追突・脱線事故だ。死者も多く出た。中国・鉄道省によると、落雷が要因とのことだが、詳細はまだ分析中だ
◆今年6月には北京―上海線が開通したばかり。そのときの日本の報道を見ると、突貫工事だったため、駅舎などはまだ未完成の状態だった。最高速度350kmを誇るといっても、何だか不安になったことを憶えている。その矢先の出来事で、中国の高速鉄道の安全性にはなお一層疑問を持たざるを得なくなった
◆中国は、日本や欧州などの技術を導入し、それを自国開発だとして、安価を前面に出して世界の高速鉄道市場に打って出ているが、安全性は列車というハードに加え、円滑な運行のためのコンピュータ制御システム、鉄道員など、ソフト面が重要となる
◆急ぎすぎた結果の悲劇なのか。追突し大破した先頭車両を壊し、穴に埋めてしまった国をどのように捉えればいいのか。謎は深まるばかりだ。
穴に埋める国
2011年07月27日 (水)
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