富士通と日本IBMは15日、昨年9月に発表した協業検討のうち、「ヘルスケア」領域にでの協業を具体化し、データ連携を加速化させるための医療向けソブリンクラウド基盤の構築と医療AIソリューションの相互活用を推進していく。具体的には、富士通のソブリンクラウド基盤の上で、両社の電子カルテソリューションを稼働させると共に、医療機関のニーズに基づき、複数の医療機関にまたがるデータ連携とAI活用を実現ししていく。
今回の協業は、国が推進する医療データ利活用基盤の整備や医療DX施策を補完しながら、医療機関の運営効率化とデータ活用の高度化を進めるもの。
具体的には、医療向けソブリンクラウド基盤の構築を進めていく。両社は、医療向けソブリンクラウド基盤の構築を進める。同基盤上では、富士通が提供するソブリンクラウド環境を共通の基盤としつつ、両社がそれぞれ個別に提供する電子カルテソリューションを稼働させる構成を構築していく。これにより、医療機関はデータ主権やセキュリティーに配慮されたクラウド型の医療ソリューションを利用可能となる。
また、医療データ活用とAIによる医療業務の高度化を図っていく。両社が持つ医療業界向けAIソリューションを相互活用し、患者・医療機関の合意のもと、複数の医療機関のデータを安全に連携・活用する。AIとの組み合わせにより、病院業務の効率化と診療支援の高度化を推進していく。
具体的なユースケースとして、診療記録や看護記録などの医療文書作成支援、DPCコーディング(診断群分類に基づく診療報酬請求の分類作業)をはじめとする現場業務の効率化に資するAI活用の実装を進めていく。これにより、医療従事者が本来業務に集中できる環境の実現を目指していく。
加えて、両社は治験に適した患者の探索や臨床研究の効率化など、医療と創薬の連携を加速するユースケースを検討および一部着手もしている。両社が複数の医療機関と連携を進めることで、それら医療機関のデータをオンデマンドかつ横断的に活用することを推進し、ひとり一人の患者に最適な治験機会が提供されることを目指していく。
両社は、大学病院やナショナルセンターをはじめとする医療機関と連携しながら、医療データ活用およびAIのユースケースの検証と段階的な展開を進めていく。
今後は、複数の医療情報システムとの連携・拡張も視野に入れ、医療機関と協働してデータ・AI活用のユースケースを拡充することで、医療の質向上と効率化の両立を目指していく。さらに将来的には、医療機関の予約から治療後のフォローアップまでをカバーする患者起点のヘルスケアサービスの実現に向けても、検討を進めていく。
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