文部科学省は、今年度事業として取り組んでいる「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」で、52件の申請の中から8件(国立5件、私立3件)を選定した。
医師不足や医療の高度化・複雑化による業務増大で、医療現場が疲弊している中、多種多様な医療スタッフが高い専門性に基づいて、目的や情報を共有し業務を分担すると共に、お互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した「チーム医療」の実践が求められている。
同事業は、大学病院で専門職種の積極的な活用、多職種間協働の推進、効率的なサービスの向上を目的とし、チーム医療や役割分担を推進すると共に、それに必要な人材養成のための教育プログラムを開発・実践する大学病院を支援することで、医療・生活の質向上、医療スタッフの負担軽減、医療安全の向上を図る。
選定された大学と事業は次の通り。
国立
▽東北大学=高度専門医療チーム活性化システムの開発
▽筑波大学=患者中心の医療を実践する人材養成の体系化
▽岡山大学=岡山大学病院ペリオ人材育成研修センター
▽広島大学=高度急性期医療を支援する医療人教育モデル
▽九州大学=先進的チーム医療の推進とその安全性確立
私立
▽昭和大学=多職種協働の救急チーム人材養成システム
▽近畿大学=救急災害医療のためのチーム医療推進
▽産業医科大学=医療連携アドバイザー養成プログラム