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【日本腎と薬剤研究会】来年1月から「日本腎臓病薬物療法学会」に‐専門・認定薬剤師制度設立へ

2011年09月26日 (月)

 日本腎と薬剤研究会(理事長:平田純生氏)は来年1月から、「日本腎臓病薬物療法学会」に名称を変更し、学会組織として新たなスタートを切る。年会費を有料とし、原著論文を掲載する学会誌を発行する。同時に、日本腎臓学会、日本透析医学会と連携して、腎臓病薬物療法専門・認定薬剤師制度を設立する。過渡的に認定する措置を2015年度まで設け、第1回目の試験を13年8月に実施する予定だ。

 認定薬剤師の主な要件は、▽日本腎臓病薬物療法学会に3年以上在籍▽日本腎臓学会、日本透析医学会のどちらかの会員であること▽30単位以上の研修単位の取得▽3回以上の学会発表▽試験の合格。

 専門薬剤師の主な要件は、▽腎臓病薬物療法認定薬剤師として3年以上の診療経験▽日本腎臓病薬物療法学会に5年以上在籍▽日本腎臓学会と日本透析医学会の両会の会員であること▽5回以上の学会発表▽3編以上の学術論文▽直近5年間の30症例の自験例の提出▽試験の合格――となっている。

 専門、認定薬剤師ともに15年度まで、過渡的認定が行われる。学会の会員歴、学会発表、学術論文、自験例、試験の合格など、必要な各要件の内容はほぼ同じ。過渡的措置に基づく専門、認定薬剤師の第1回目の試験は13年8月に実施し、9月に試験の合格者を発表する計画だ。認定薬剤師と専門薬剤師の試験内容は同じだが、合格のハードルを変えるという。

 また、試験実施に向け、この分野の病態と薬物療法に関して分かりやすく解説したテキストを作成し、早ければ来年中に出版する。

 同制度は、この分野の中核学会である日本腎臓学会、日本透析医学会と連携した制度になることが特徴だ。3学会が共同で認定する制度になるか、あるいは、日本腎臓病薬物療法学会の認定委員会や試験委員会の委員として、両学会から臨床の専門家を招聘するか、いずれかの連携の方法が検討されている。

 このほか、研修単位修得制度を新たに構築する。2年間で30単位以上の研修単位を修得した者に修了書を発行し、腎臓病薬物療法研修修了者として認定する。

 学会の理事長は引き続き平田氏(熊本大学薬学部教授)が務め、現在の理事、評議員体制をそのまま移行させる。

 研究会では無料だった会費は、学会化に伴って年会費8000円の有料制とする。1600人以上いる現在の会員には、今年12月に再入会の呼びかける。

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