MSDは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症治療薬「キュビシン静注用350mg」(一般名:ダプトマイシン)を新発売した。
キュビシンは、米キュビスト・ファーマシューティカルズが創製し、MSDが国内開発・販売権を取得した環状リポペプチド系抗生物質。グラム陽性菌の細胞膜に結合し、細胞機能不全を引き起こして細菌を死滅させる新たな作用機序で、MRSAに有効性を示す。既に世界73カ国で承認されている。
用法・用量は、敗血症・感染性心内膜炎に対しては、1日1回6mg/kgを24時間ごとに30分かけて点滴静注する。深在性皮膚感染症、外傷・熱傷や手術創などの二次感染、びらん・潰瘍の二次感染に対しては、1日1回4mg/kgを24時間ごとに30分かけて点滴静注する。
薬価は、350mg1瓶が1万3154円。