福岡県は、2010年度のジェネリック薬(GE薬)の流通実態調査結果を公表し、数量ベースで32%を達成したことを明らかにした。国が掲げる12年度に数量ベース30%以上という目標を、1年以上前倒しで達成した格好だ。
同県は、07年度から独自でGE薬使用促進協議会を設置し、使用促進策の検討や、患者・医療従事者に向けた啓発活動など、県独自の取り組みを行っている。そうした中、GE薬の数量シェアは、07年度に19・0%(うち内服薬19・0%、注射薬22・3%、外用薬18・6%)だったが、10年度には32%(うち内服薬32・8%、注射薬32・7%、外用薬25・6%)と大きく伸びた。
今年度は新たな事業として、調剤薬局での普及状況が医療機関と比べ進展しない要因の一つである在庫問題の解決に向け、基幹薬局に備蓄体制の整備を検討する。対象とする備蓄品目は、地域の医療機関や調剤薬局の先発薬、GE薬の採用状況、さらには医療費削減効果の高い品目(生活習慣病薬等)を優先的に選定していく考え。