厚生労働省医政局経済課は、医療機関や薬局へ納入する医療用医薬品の昨年12月取引分価格妥結状況を公表した。それによると、薬価ベースの妥結率は79・1%で8割を下回り、9月の78・1%から大きな進展はなかった。薬価改定の翌年末で条件が同じ2009年12月の水準を5ポイント近く下回った。
調査には日本医薬品卸業連合会に加盟する53社が回答した。
医療機関、薬局とも従来通り、規模が大きいほど妥結状況が悪い傾向は変わらない。
医療機関の平均妥結率は72・2%にとどまり、診療所は97・4%に達したが、200床以上の病院は51・4%で2年前より10ポイント程度低く、9月から0・3ポイントしか増えなかった。
薬局の平均妥結率は85・5%だった。20店舗以上の大型チェーンは63・4%で9月から0・6ポイント増、その他は92・7%で1・9ポイント増となっており、いずれも2年前より悪かった。