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【医薬人材サービス活用法】ウイングメディカル

2012年02月27日 (月)

対面による人のつながり最優先‐国際化、後継者育成にも対応

飯塚氏

 3万人超の登録薬剤師を誇るウイングメディカル(恩田乾次郎社長)は、入口としてのインターネットは使いつつも、必ず対面して人と人とのつながりを最優先した人材紹介の事業展開と、15年前から実施している資格者別の研修、セミナーで知られている。昨年からは、薬局事業後継者のための「薬局事業経営者育成塾」、さらに医療の国際化を見据えた「ウイングツーリズム」を立ち上げた。常に新規事業も展開しつつ、診療・調剤業務だけを行う国家資格者ではない付加価値を持った医師・薬剤師の育成と、求人ニーズにマッチした人材紹介によって医療・介護へ貢献していく方針に変わりはない。創業時から恩田氏と共に同社の成長を支えてきた専務取締役の飯塚美栄子氏に同社の最近の動きを聞いた。

 現代社会の主流となったインターネットによる人材紹介業だが、ウイングメディカルの基本姿勢「face to face」は20数年経った今も不動だ。もちろん、ネットにも対応すべく、ホームページのほかに求人検索機能を強化した薬剤師就職・転職サイト「yakuzaishi.ne.jp」をスタートさせている。

 飯塚氏は、「当社は、必ず会って話を聞くところから始めている。時間もかかり効率面では劣るが、長い目で見れば結局、人を介して紹介した方が成功率は高く、長く付き合っていけることは大きなメリットになる」と、同社の“まずは人ありき”のポリシーが貫かれていることを強調した。

 同社のアンケートによると、求人側が薬剤師に求めるのは「常に患者の立場に立って考え接することができる」「明るく患者や医師に接し、情報提供する」の二つで7割近くを占めた。

 このニーズに応えるため同社では、エリア別セミナーに加えて、4年制の薬剤師に対して、翌日から業務に役立つ接遇マナーなどに主眼に置いた「キャリア支援セミナー」を昨年夏から6回シリーズで開催してきた。

 薬剤師の地位向上を目指して多様な研修を続けてきた結果、今では研修の充実を理由に同社を選択する薬剤師と求人側も増えてきたという。

 新たなチャレンジとしては、昨年11月に医療における国際化の潮流を受けて、国内外の学会参加の支援、渡航、高度医療受診などを業務とするメディカル・ツーリズム事業を展開していく「ウイングツーリズム」を立ち上げた。また、後継者不足、経営力の不安解消に応えるための「薬局事業経営者育成塾」は、同社ならではの視点に立脚した事業といえよう。

 飯塚氏は、「薬剤師が医師、看護師と一線で仕事ができるスキルを養うことが求められている一方、街の薬剤師に相談できるようになることが望まれる。大学では学ばなかったことを勉強していくことが重要だ」と薬剤師が研鑽を続けていくことの大切さを訴えた。
 最後に恩田氏は、「薬剤師はチーム医療の中で、医師の仕事をより一層理解すべきであり、そのためには、さらに勉強を重ねていくことが不可欠だ」と厳しくも温かい激励を薬剤師に送った。

ウイングメディカル
www.wingmedical.com



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