日本新薬は9日、同社が創製した外用の新規抗そう痒剤「NST-141」に関して、大鵬薬品と2008年に締結した共同開発・共同販売契約を解除することに両社が合意したと発表した。
11年2月から始まった、アトピー性皮膚炎に伴うそう痒に対する第II相の最初の探索的臨床試験「PIIa試験」の結果、全体として明確な抗そう痒効果を確認できなかったため。
ただ、この試験において、既存薬が奏功しない、比較的痒みの強い難治性そう痒患者に対する効果が示唆された。日本新薬は今後、対象を難治性そう痒に設定し、新たな提携先の確保を視野に入れながら、引き続き開発を進める計画だ。