◆脂肪の感知に関わる「GPR120」遺伝子に異変があると、脂肪の多い食事を摂取した場合、脂肪燃焼機能が低下して肥満、脂肪肝、糖尿病のリスクが高まることが、京都大学とフランスの国立研究所の共同研究で分かってきた
◆研究チームは、同遺伝子のノックアウトマウスを作成し、脂肪割合が60%の高脂肪の餌を与え、同じ餌の正常マウスと比較した。その結果、ノックアウトマウスでは体重が15%、内臓脂肪量は約2倍に増加し、脂肪肝や糖尿病の症状も出た
◆一方、脂肪割合が約10%の餌では、いずれのマウスも体重の変化に差がなく、同遺伝子が食事に起因した太る遺伝子と特定された
◆さらに、脂肪の多い食事を摂る欧州の肥満者(BMI30以上)6900人と健常者7650人の遺伝子解析では、肥満者の2・4%、健常者の1・3%に遺伝子変異があり、変異があれば約1・6倍肥満になりやすかった。同遺伝子の診断によって、メタボリック症候群の予防や治療も期待できることから、今後の活用動向が注目される。
脂肪の感知に関わる遺伝子
2012年03月19日 (月)
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