TOP > 無季言 ∨ 

脂肪の感知に関わる遺伝子

2012年03月19日 (月)

◆脂肪の感知に関わる「GPR120」遺伝子に異変があると、脂肪の多い食事を摂取した場合、脂肪燃焼機能が低下して肥満、脂肪肝、糖尿病のリスクが高まることが、京都大学とフランスの国立研究所の共同研究で分かってきた
◆研究チームは、同遺伝子のノックアウトマウスを作成し、脂肪割合が60%の高脂肪の餌を与え、同じ餌の正常マウスと比較した。その結果、ノックアウトマウスでは体重が15%、内臓脂肪量は約2倍に増加し、脂肪肝や糖尿病の症状も出た
◆一方、脂肪割合が約10%の餌では、いずれのマウスも体重の変化に差がなく、同遺伝子が食事に起因した太る遺伝子と特定された
◆さらに、脂肪の多い食事を摂る欧州の肥満者(BMI30以上)6900人と健常者7650人の遺伝子解析では、肥満者の2・4%、健常者の1・3%に遺伝子変異があり、変異があれば約1・6倍肥満になりやすかった。同遺伝子の診断によって、メタボリック症候群の予防や治療も期待できることから、今後の活用動向が注目される。



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術