◆コンパニオン診断薬との同時承認で、抗癌剤の分子標的薬2剤が国内に登場する。ファイザーのALK阻害剤「ザーコリ」と、協和発酵キリンの抗CCR4抗体「ポテリジオ」だ。治療薬と診断薬のセットで承認されるのは国内で初めて
◆薬剤の投与前に診断薬を用いることで、癌細胞に標的となる蛋白質や遺伝子が発現しているかを調べることができ、奏効患者を事前に選別できる。規制当局も、有効性と安全性を担保するため、診断薬と治療薬の同時開発を推奨する
◆製薬各社は、治療薬の効果や副作用を予測できる「バイオマーカー」探しに躍起だ。新薬の開発成功確率が3万分の1を切る時代を迎えているが、国内製薬大手の開発トップは、「バイオマーカーを活用した医薬品開発の進展で、開発成功率は今後上昇する」と予測する
◆個別化医療の進展が、創薬にパラダイムシフトを起こす。診断技術の開発により生まれた新たなバイオマーカーは、創薬のみならず、疾患メカニズムを解明するきっかけとなる。ファースト・イン・クラスの薬剤の登場を待ちたい。
バイオマーカー
2012年04月16日 (月)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿