眼科領域に特化する千寿製薬は、5月11日に緑内障・高眼圧治療剤「アイファガン点眼液0・1%」(一般名:ブリモニジン酒石酸塩)を新発売し、重点領域の緑内障市場で拡大を狙う。執行役員事業戦略本部長の園山勉氏は、「アイファガンが持つ神経保護作用による視野維持効果を訴求していきたい」と強調。今後、緑内障の潜在患者を掘り起こし、2016年度にアイファガンの売上高90億円以上を目指す。
同社は、緑内障・角膜・網膜疾患の3領域を重点領域に位置づけ、国内で事業展開を進めてきた。特に緑内障領域では、09年10月に発売したプロスタマイド誘導体製剤「ルミガン」に続き、04年に杏林製薬からサブライセンス導入したアドレナリンα2受容体作動薬「アイファガン」を投入し、品揃えを強化した。