◆政府が医療イノベーション5カ年戦略をまとめた。日の丸ドラッグ・デバイスの創出や、世界に先駆けた再生医療・個別化医療の実用化に国を挙げて取り組もうと、テーマごとに担当府省や目標年度を明示し、シーズを製品につなげるために必要な施策を並べている
◆一方、厚労省の審議会報告を受けて年明けから民主党内で行われてきた薬事制度改正の議論も一定の終結を見た。医療機器や再生医療の特性を踏まえて薬事規制を再構築したり、医薬品医療機器総合機構の運営に充てる国費を拡充して企業の審査料負担を軽減する方向性が打ち出されていることに注目したい
◆今回の薬事法改正に向けた検討は、薬害肝炎検証・検討委員会の最終提言が出発点で、医薬品の安全性をいかに確保するかが焦点だが、医療イノベーションの観点からも重要な意味を持つ
◆薬事法改正の先行きは不透明だが、5カ年戦略に基づく予算措置と並行して規制が整理されることに期待したい。ただ、本当に成果が生まれるかは研究者、大学、企業など現場の取り組み次第だ。
医療イノベーション5カ年戦略まとまる
2012年06月13日 (水)
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