医薬品医療機器総合機構(PMDA)は18日、外部の専門家による助言機関として新設した「科学委員会」の初会合を開き、先端科学技術応用製品の評価などにアカデミアの知見を反映させる取り組みを開始した。委員長には入村達郎東京大学大学院薬学研究科教授、副委員長には山本一彦同医学系研究科教授が就いた。当面は、▽医薬品▽医療機器▽バイオ製品▽細胞組織加工製品――の4分野の専門部会を設け、課題や対応方針を検討する。
同委員会をめぐっては、政府が取りまとめた「医療イノベーション5カ年戦略」でも審査充実の観点から積極活用が求められている。委員には医薬歯工研究の第一線で活躍する17人が名を連ねる。専門部会は若手研究者らも加えて各10人程度で構成する予定で、すでにPMDAは全国363大学・研究機関に推薦を依頼している。