アステラス製薬は、一般用医薬品等を製造する100%子会社のホシエヌ製薬(奈良県五條市)の全株式を3月30日に、長生堂製薬(徳島市、社長播磨久明氏)に譲渡した。アステラスでは医療用医薬品へ経営資源を集中することで企業価値の持続的向上を目指しており、今回の子会社売却もこの一環。一方、長生堂製薬は医療用医薬品及び一般用医薬品を製造しており、ホシエヌの株式譲受により生産能力の確保と営業力の強化が期待される。
ホシエヌ製薬は1962年の設立で、奈良県内の五條工場、高取工場において総合感冒薬「プレコール」、ビタミン剤「ノイビタ」等の一般用医薬品を製造している。なお株式譲渡後も経営陣及び従業員(67人)の雇用は継続される。