◆国内大手のアステラス製薬が、スイスの非営利団体のDNDiと顧みられない熱帯病の創薬共同研究で協力する契約を結んだ。今回のパートナーシップは、自社創薬や重点領域の感染症研究で培ってきたノウハウなど、同社が持つR&D資産を活用し、顧みられない熱帯病の新薬につなげる新しい取り組みで、保健医療へのアクセス改善に取り組む一環だという
◆関係者によると、今回の契約は現場の研究者から声が上がったのが発端だった。世界的なパートナーシップがボトムアップの形で実現したとなれば、モチベーションという観点からも大きいに違いない
◆まだ日本では、こうした取り組みを単なる慈善事業で片づけてしまいがちだが、今回の契約が世界からどう見られていて、それがグローバルビジネスにどれだけ貢献するのかという視点が抜けているように感じる
◆日本では無関心でも、世界では話題になる。それを考えれば、企業にとってメリットがあるか自ずと答えは出るはず。世界から尊敬される日本企業の出現を今後も期待したい。
世界の尊敬を集めるアステラス製薬の取り組み
2012年06月29日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
寄稿