日本薬剤師会による「薬剤師の将来ビジョン」がようやくまとまった。医薬分業や病棟活動、薬学教育6年制などを、約1世紀にわたる努力によって獲得された“ツール”と捉え、今後10年間で超高齢化社会に対応できる体制作りを進めなければならないと決意。そのためビジョン策定の基本は、[1]全ての患者や健康を願う国民のため、オール薬剤師が弛まぬ努力をする[2]およそ医薬品の存在する全ての場で、社会的貢献を果たすこと――に集約できるとし、生涯を通じての自己研鑽に努め、「薬剤師の社会的存在の意義が、全ての国民に周知されるよう邁進していただきたい」と訴えている。
将来ビジョンの策定は、児玉孝会長の就任以来の懸案だったが、2010年3月に「薬剤師の将来ビジョン(中間報告)」をまとめ、昨年度は中間骨子案をもとに各職種部会ごとに詰めると共に、アンケート調査やヒアリングを実施。児玉政権3期目で、ようやく「暫定版」としてまとまった。
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