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長期実習は“ふるさと”で‐日薬が薬大にアンケート

2007年04月09日 (月)

 日本薬剤師会は「早期体験学習・実務実習事前学習・長期実務実習等に関するアンケート調査報告書」を取りまとめた。早期体験実習の日数は102日が大半を占め、見学先は病院、薬局、工場などが多かった。見学先の薬局への謝礼は、”なし”がやや多かった。2010年度以降の長期実務実習では、調整機構のブロック内で調整する、いわゆる”ふるさと実習”を考えている大学が多いことなどが分かった。

 06年度は薬学6年制課程の第1期生が入学した年度であることから、日薬では6年制課程で必修科目とされている早期体験学習などに関するアンケート調査を、全薬科大学・薬学部67施設(06年9月時点)を対象に実施した(有効回答数100%)

 早期体験実習に費やす合計日数は、102日が大半を占め、最も多い施設で10日、短い施設は半日だった。訪問施設(複数回答)では、病院(86.6%)と薬局(85.1%)は共に8割以上が訪問していた。医薬品製造販売業では工場56.7%、研究所43.3%、MRの活動現場3.0%の順。医薬品卸売一般販売業は10.4%、CRO(治験受託機関)4.5%、薬剤師会の試験検査センター・情報センター11.9%、薬事行政関連施設(保健所等)28.4%であった。

 早期体験学習における薬局への学生の訪問形態は、学生のグループを教員(職員)が引率する形式が52.2%、引率者なしで訪問する形式が43.3%となっていた。

 早期体験学習の見学先となる薬局の調整は、「都道府県薬剤師会に依頼」が最も多く44.8%、「大学が個々の薬局に依頼」が40.3%、「調整機構・機関に依頼」が9.0%の順だった。そのほか「学生が個々の薬局に依頼」や「薬剤師会支部に依頼」などもあった。

 謝礼の有無に関しては、「なし」が49.3%と約半数で、「あり」は41.8%だった。謝礼内容は、1薬局に対する支払いの場合では120001万円、訪問する学生1人当たりに対する支払いの場合では100002500円といった回答が寄せられた。そのほかは1薬局につき5000円の図書カード、菓子折などもあった。

 10年以降の6年制課程における薬局長期実務実習の実施予定地(複数回答)では、「大学の所在する(調整機構の)ブロック内での実習を考えている(ブロック内の帰省先も含む)」が61.2%と、多くの学校がブロック内で実習先を調整する、いわゆる“ふるさと実習”なども視野に入れていることが分かった。次いで「大学の所在する市内など、大学周辺での実習を考えている」も28.4%と4分の1強に上った。「大学が所在する都道府県内を考えている」と「大学が所在するブロック以外の遠隔地(ブロック外の帰省先)も考えている」は共に23.9%であった。

 こうした回答結果に対して日薬では、「予想以上に大学側がふるさと実習に肯定的であることが分かった」とし、日薬などが提唱している“ふるさと実習”の実効性に自信を見せた。

 実務家教員については、ほとんどが病院出身者が占めており、薬局出身者がいる大学でも1人程度というのが現状であることなどが分かった。

 日薬では調査結果について、早期体験学習への対応を検討する際に活用するほか、さらに内容を精査することで、より円滑な実務実習受け入れ体制整備などにつなげていく方針だ。




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