◆6年制卒薬剤師の初任給は21・7万円という調査結果が、人事院の民間給与実態調査により明らかになった。各種手当を除いた額だ。ちなみに看護師は20・6万円、医師39・9万円。医師の約半分、看護師をわずかに上回った
◆それぞれにかかるコスト「授業料」はいかに。ネットで当たると、私立薬大・薬学部では年間200万円を切る大学は少ない。医学部では年間1000万円を超え、看護学科は200万円に迫る状況だ
◆教育にかかるコストという側面からは、医師の給与との大差は納得できる。看護師との僅差も相応ということだろうか。前号の本欄で紹介した民間調査では看護師の6割が、わが子に看護師を目指すことに消極的で、むしろ薬剤師になってほしいという
◆薬剤師自身はコストに対する現状の処遇のためか、「わが子を薬剤師に」には消極的だった。文部科学省が大学改革に乗り出すというが、薬大は先行して第三者評価を行う。文字通り客観分析を徹底し、自ら質確保に努め、結果としての処遇改善につながっていけばと思う。
6年制卒薬剤師の初任給と教育コスト
2012年08月24日 (金)
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