東洋新薬は、優れた保湿性とエイジングケアに有効なビタミン等を含有する、佐賀大学発のブランド野菜“バラフ”のエキスを配合した美容液洗顔ソープ「バラフクリスタル モイストクレンジングソープ」を新発売した。
バラフは、南アフリカ原産のハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物アイスプラントを、佐賀大学農学部の研究開発で野菜化したもの。葉や茎の表面にキラキラ光る水滴のような細胞が付いていることから、スワヒリ語で水晶や氷を意味する「バラフ」と名づけられた。
同社では、砂漠地帯の過酷な環境下で、葉や茎に水分とミネラルを蓄える特徴を持つバラフのエキスを配合した保湿ジェルを、2月から発売している。コラーゲンの約1・3倍の保湿力を持つ植物性ヒアルロン酸様物質バラフエキス配合の「バラフクリスタル」シリーズとして、今回が第2弾。
「モイストクレンジングソープ」は、保湿力が高く、肌に必要なビタミン、ミネラル類を豊富に含んだバラフエキスと共に、洗浄成分・クレンジング成分・保湿成分をバランスよく配合しており、メイク汚れや皮脂汚れ、角質汚れ等をワンステップで落としながら、大切な潤いはキープし、しっとりと洗い上げる。
税込み希望小売価格は、80g3200円。佐賀大学発ベンチャー企業の農研堂(佐賀県神埼市)のWebサイト、佐賀県内の一部のドラッグストア、美容室などで販売しており、今後は取り扱い店や販売エリアを順次拡大する予定。
なお同社では、バラフ配合の化粧品を健常な成人女性に使用した臨床試験で、保湿作用・抗シワ作用を確認し、先月名古屋で開かれた第30回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で発表した(同社および佐賀大学農学部と皮膚科医院との共同研究)
肌荒れ・乾燥の自覚があり、軽度のシワのある平均年齢46・7歳の健常成人女性11人に、朝夕の1日2回、洗顔後にバラフ配合化粧品を8週間継続で使用してもらった(その間は新規に化粧品や医薬品、健康食品などは使用しないことを求めている)
その結果、使用開始前に比べ、顔面の角質水分量や、皮膚科医による乾燥状態や落屑に対する判定値は有意に改善したほか、シワの深度測定では最大深度、最大幅、平均深度などの数値が減少した。また、試験期間中の有害事象も認められなかった。
試験終了後の肌状態についての調査では、被験者の82%が「満足」(満足、やや満足)とし、今後もバラフ配合化粧品を継続して使用したいかでは、91%が使用意向を示したという。