米オラクルは、日本国内で基礎研究から臨床への橋渡しを行うトランスレーショナル医療分野のサービスを強化する。今月19日から遺伝子・臨床・診療情報を統合して得られた膨大な情報を医療に応用するソフトウェア製品の提供をスタートした。大学や研究機関、製薬企業が行うバイオマーカー探索や疫学研究、トランスレーショナルリサーチ(TR)などに役立てる。ヘルスサイエンス・グローバルビジネスユニットを統括するニール・デ・クレセンゾ氏は、本紙のインタビューに対し、「情報技術を活用し、低コストでTRを活用した研究を行えるようにしていくのが、オラクルの役割」と強調する。
TRは、基礎研究での知見をもとに医薬品開発を行う新たな創薬手法で、個別化医療や再生医療の進展を背景に、国主導でプロジェクトが開始されるなど大きな注目を集めている。ただ実現に向けては、ライフサイエンスと医療の連携が必要になるが、臨床試験データと診療・学術研究データが個別に管理されており、情報の統合や連携が課題となっている。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。