一般用医薬品セルフメディケーション振興財団の啓発事業の一環として「OTC実務を実務研究へ」をメインテーマにしたワークショップが1、2の両日、都内で開かれ、カナダの薬局・薬剤師の現状などが紹介された。同国は州によって処方権や注射を行う権利を持って活躍する薬剤師がいるが、多くのテクニシャンが調剤を担っているという。演者の一人ロス・ツユキ氏(アルバータ大学医学部教授)は「患者ケアを果たさなければ、テクニシャンに業務を奪われてしまう」と、薬剤師が業務拡大によって軽医療の一線で活躍しつつも、その背景には独特な「職種間競争」も控えている現実を示した。
薬剤師は一次医療提供者‐テクニシャンとの“競争”も
ワークショップでは、カナダから薬剤師による実務研究を推進しているツユキ氏、薬局薬剤師の一方でサスカチュワン大学でOTC薬を用いた薬物治療の講義を担当するジェフ・テイラー教授が招聘され、講義やケーススタディをもとにした討論が行われた。
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