協和発酵キリン執行役員研究本部長の大島悦男氏は、静岡県駿東郡の富士リサーチパークで記者会見し、核酸医薬の開発候補品について、現在毒性試験を実施中で2年後をメドに、抗癌剤として臨床入りする計画を明らかにした。米ダイサーナ社のRNA干渉技術に協和キリンのDDS技術を組み合わせた核酸医薬の研究開発を進め、このほどマウスを使った動物試験で抗腫瘍効果を確認した。大島氏は「核酸医薬品で先行する海外勢をキャッチアップしたい」と意欲を示した。
協和キリンは、低分子と抗体の二本柱で創薬研究を進めてきたが、核酸医薬を加えることで難易度の高い創薬標的を狙う。
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