薬事監視につきましては、医薬品のGMP調査の国際的な連携を推進するため、国際的なGMP査察協力の枠組みであるPIC/Sへの加盟審査にかかる実地調査に向けた準備を進めると共に、近年問題となっている偽造医薬品の流通の監視や無承認無許可医薬品の取り締まり強化と消費者への情報提供、啓発などを、関係者と連携して推進していきます。
薬物乱用対策につきましては、違法ドラッグを「指定薬物」として指定し、販売を規制していますが、新たな類似物質が次々に登場する状況であることから、指定を迅速化すること、海外での流通が確認された物質を指定すること、化学構造が類似する物質を包括的に指定することで対応していきます。併せて、青少年やその保護者を中心に違法ドラッグ等についての情報提供・啓発を行っていきます。
また、昨年4月には、薬学教育6年制を受けた最初の薬剤師が誕生しましたが、これまで以上に専門性を踏まえた役割を果たすことが期待されます。特に、病院や地域医療の現場で、チーム医療の中核を占める一員としての資質の向上を図るべく、各種研修事業の拡充等を図っていきます。
加えて、登録販売者試験について、実務経験の証明に関する不正が疑われる事案が多数報告されておりますが、事実関係の調査を進めると共に、関係事業者に自主点検、制度の周知・徹底を求めております。今後とも、適正な制度の運用に努めていきます。
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