フマキラーの今シーズンの新製品群は、「ゴキブリ凍止ジェット」「おすだけベープ クリスタスプレー不快害虫用210日分」「虫よけバリア240日」などがあり、いずれも高い機能性と使用感が特徴で、市場活性化が期待される。
同社は1963年に世界初の電気蚊取り「ベープ」を発売し、今年で50周年を迎える。このほど取引販売店関係者ら多数を集め、都内で開いた政策共有会で、大下一明社長は、「ベープブランドは常に蚊取り市場をリードし、今や世界70カ国にも広がりを見せている。今年度の殺虫剤のテーマは“ベープ・イズ・ナンバーワン”で、これからも殺虫剤市場を強力にリードしていこうというフマキラーの決意の表れだ」と強調した。
今年度の重点政策は、「お客様との連携強化」「市場の変化に伴う商品政策の見直し」「提案力の強化(生活支援別の棚割提案)」「新市場創造への取り組み」の四つを挙げる。
新製品の「ゴキブリ凍止ジェット」は、ゴキブリを瞬間冷却させる成分(HFO-1234zeというガス)を使用している。噴射剤やダストブロワーなどに利用されている成分で、冷却効果が高い上、引火の危険性が低いという特徴を持つほか、地球温暖化係数が低く、オゾン層を破壊することもないため、地球環境にやさしい。
噴霧が直撃すると同時に、マイナス75℃の温度降下で瞬時にゴキブリの動きを止める。ベタつきの原因となる溶剤は不使用で、床がベタつくこともない。税込み希望小売価格は250mL1260円。
「おすだけベープ クリスタスプレー不快害虫用210日分」は、ワンプッシュで蚊による嫌な気分を簡単に解消し、快適な“お部屋空間”を提供する。たっぷりと使用できる210日分で、中身の見える透明樹脂ボトルにより、残量がひと目で分かるなど、ユーザーニーズに応えた製品。28mL1344円。
このほか、吊すだけで虫よけできる「虫よけバリア」シリーズからは、「虫よけバリア240日」が新登場する。同社の調査では、設置型虫よけの購入の最重要点として「効き目が強いこと」「効果が長期間続くこと」が挙げられており、こうした声に応えて新たに240日を投入するもの。1418円。いずれの製品も、メーカー出荷は3月15日。