脱水症状は、高温高湿となる夏場の熱中症だけでなく、発熱に伴う発汗、かぜや胃腸炎などの病気による下痢や嘔吐も要注意で、中でも子どもと高齢者では脱水状態に陥りやすい。特に冬場はインフルエンザのほか、ノロウイルスやロタウイルスに代表される下痢や嘔吐を伴う感染性胃腸炎など、急激に大量の体液を消失させるウイルス疾患による“冬脱水”への適切な対策が望まれる。深刻な脱水状態になってしまう一歩手前を「かくれ脱水」と名づけ、正しい知識と対処法の普及を目的に医療関係者らが昨年立ち上げた『教えて!「かくれ脱水」委員会』は先月、感染症による冬脱水対策啓発イベントを都内で開催し、乳幼児の保護者を中心に多くの来場者で賑わった。
冬は水分補給の意識も低め
『教えて!「かくれ脱水」委員会』は昨年6月、熱中症やインフルエンザなどを原因とした脱水症状の予防・対処方法等に関する正しい知識の啓発を目的に、服部益治氏(兵庫医科大学小児科学教授)を委員長として、救急医療、高齢者医療に関する専門家らが発起人となって設立された。
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