医薬品・医療機器・医療技術の臨床開発に取り組む大学・研究機関で構成する一般社団法人ARO(Academic Research Organization)協議会が発足した。文部科学省の橋渡し研究(TR)拠点プログラムのメンバーによる、アカデミア発シーズ実用化のオールジャパンの推進母体となる。2月1日付で登記を済ませ、今月の第1回理事会で事業計画や担当理事を決定した。加盟機関が年間100万円ずつ拠出して運営し、日本製薬工業協会など産業界と連携しながら国内の医療イノベーションを加速させる。
薬事法準拠の研究開発に弾み
これまでアカデミアは臨床研究倫理指針などのガイドラインに基づく臨床研究が主体でGLP、GCP、GMPといった薬事法ベースの治験は難しいとの指摘があったが、協議会設立を中心的に世話した先端医療振興財団の福島雅典臨床研究情報センター長は、「そうした認識は間違っている。既にアカデミアは薬事法に基づく開発の基盤を保有したと言っていい」と話す。
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