
在宅医療で用いる無菌製剤の調製を含め、薬局・薬剤師の役割に期待が高まりつつある。東京都の板橋区薬剤師会は、3日、無菌調剤施設の共同利用を焦点に「在宅シンポジウム」を開いた。近隣地区の薬剤師を含め、多くの会員が参加し、施設の共同利用を進める上での課題が話し合われた。共同利用を行うには契約書の作成などと共に、地域の医師会や訪看ステーション等への広報活動が重要なことや、手技等研修も必要なことから、帝京大学薬学部での実習などを含め、多角的に無菌調剤の応需体制・環境づくりを進めていく方向性を確認した。
日本薬剤師会「地域・在宅医療委員会WG」の石川優子委員は、在宅医療の現状と無菌施設の共同利用をめぐる日薬の方針・考え方を示した上で、昨年9月に自薬局で無菌施設を開設した状況や最近の運用状況などを紹介した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。