◆江戸時代の儒学者・貝原益軒の代表著作の一つである「養生訓」が書かれたのが1713年というから、今年でちょうど300年となる
◆生来、身体が虚弱体質で生涯病弱であったことから、日々健康に留意し、自身も養生を心がけ実践した益軒。80歳を超えて同書を上梓したというが、土地に合った食べ物を腹八分目食べ、薄味に心がけ、食事は楽しくゆっくり噛んで食べるなど、現代の健康づくりで力説されている部分が少なくない
◆気の考え方を重視しており、自分の体は自分で養生し、適度に体を動かす。病気にならないように心がけ、心身の健康を保つ責任は自分自身にあるという思想は、まさに“セルフメディケーション”実践の指南書といっていい
◆現代が当時と違うのは、健康診断による二次予防(早期発見・早期治療)の体制が十分に確立されているということ。だが、やはり重要なのは疾病の発生を未然に防ぐ一次予防。改めて「養生訓」実践の重要性を再認識する一方で、「言うは易く行うは難し」という言葉の重みも考えさせられた。
「養生訓」は300年
2013年03月29日 (金)
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