◆先日、厚生労働省が公表した登録販売者実態調査の中間報告で、同試験の不正受験者がこれまでに1064人に及ぶことが判明した。不正とは2008年の試験開始以降、全国的にも散見されていた受験資格に必要な実務経験時間の偽りだ
◆薬剤師以外で医薬品を販売できる認定としての登録販売者制度は09年6月施行の改正薬事法の目玉でもあった。一方で、受験地制限がないなど、試験を実施する自治体が受験者詳細を把握できるかという点で、当初から運用面で不備があったのかもしれない
◆試験では「実務経験」を受験資格として確認し「試験合格に達する知識」を有する者を登録販売者として認めるという流れだ。恐らく、各自治体でも実務経験確認は「性善説」的な作業で行われたのだろう
◆とはいえ、今回の不正受験者は、実務経験が蔑ろにされた格好で、不正受験者やその雇用事業者側の問題は大いにある。市民へ健全に医薬品を供給していくためにも今後、不正証明書発行者や不正受験者に対する罰則規定の設置は必要なのかもしれない。
不正受験者1064人に
2013年04月24日 (水)
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