介護側は薬剤師の参加要望
神奈川県内の「まちかど相談薬局」の8割が在宅患者訪問薬剤管理指導の届け出を行っており、4割以上が介護保険の居宅療養管理指導料を算定していた。県内の訪問介護事業所では、利用者の8割が薬剤を服用し、担当ヘルパーの1割が薬剤師による訪問指導が必要と感じている。また、症例は少ないが訪問薬剤管理指導の結果、飲み残し薬剤の金額が大きく減少し、糖尿病患者では空腹時血糖、HbA1cともに低下していた。厚生労働省の2012年度老人保健事業推進等事業の「薬剤師の居宅療養に対する服薬支援の向上および効率化のための調査研究事業」(神奈川県薬剤師会)で明らかになった。
高齢者の多くは何らかの疾患に罹患し、在宅療養を受けている患者も服薬上の問題を抱えていることが少なくない。そのため経済的な面も含め薬剤師による在宅支援へ期待する声がある。ただ、実際の薬剤師による関わりは必ずしも進んでいないのが現状。
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