松谷、東洋両氏へ藍綬
政府は4月29日、「2013年春の褒章」を発令した。薬学分野から、東北大学大学院薬学研究科教授の寺崎哲也氏が、薬物の体内動態研究に関する研究・業績が評価され紫綬褒章を受章した。また、元日本医薬品卸業連合会会長の松谷高顯、北海道薬剤師会会長の東洋彰宏の両氏が、藍綬褒章を受章した。主な受章者は次の各氏。
〈文部科学省関連〉
◇紫綬褒章
寺崎哲也(東北大学教授、57歳):医療系薬学分野で、薬物が血液と身体の様々な組織を移動する際に、その侵入が厳しく制限される脳に着目し、その機能的関門としての血液脳関門が有する機能とその仕組みを独自の手法を開発して解明するなど、薬物の体内動態研究に優れた業績を挙げた。
川人光男(国際電気通信基礎技術研究所脳情報通信総合研究所所長、59歳):計算論的神経科学分野で、脳の仕組みにおける運動司令と学習・視野の機構などを計算理論で明らかにするなどの業績を挙げた。
都甲潔(九州大学教授、60歳):計測工学分野で、総合的に味を測定する「味覚センサ」を開発すると共に、食品や医薬品など幅広い分野におけるセンサ技術の応用に優れた業績を挙げた。
〈厚生労働省関係〉
◇藍綬褒章
東洋彰宏(59歳):北海道薬剤師会会長
松谷高顯(72歳):元日本医薬品卸業連合会会長
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