◆自民党の高市早苗政調会長が講演で「福島第一原発事故で死者が出ている状況ではない」と発言し、各方面から猛反発を浴び撤回する事態となった。未だ避難生活を強いられる住民のことを少しでも思いやる気持ちがあれば、こんな発言には至らなかっただろう
◆確かに原発事故で直接的な死者は出てないかもしれないが、問題は想像力の欠如である。政治家という力を持つ者だからこそ被災者の立場に立った慎重な発言が求められる
◆先週、厚生労働省の検討会は、副反応のため子宮頸癌予防ワクチンの積極的な勧奨を一時中止すると結論づけた。そのときに専門家の意見を聞いていて、あまりにも副反応で苦しむ女児や家族のことに配慮がない発言と感じる機会は一度でなかった
◆ひどかったのは「痛みが回復してないから慢性疼痛。致し方ない」というもの。現時点で科学的な因果関係はないかもしれないが、専門家だからこそ副反応には真摯な姿勢で向き合ってほしい。こうした態度が続けば、国民のワクチン接種への理解は深まるはずもない。
専門家だからこそ真摯な姿勢を
2013年06月21日 (金)
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