第6回日本在宅薬学会学術大会(大会長狭間研至氏)が14~15日、「共同薬物治療管理の実践に向けて」をテーマに大阪市内で開催され、全国から約800人が参加した。シンポジウム「在宅医療における臨床判断」で木内祐二氏(昭和大学薬学部薬学教育推進室教授)は、医療の現場で適切な臨床判断を行うためには患者情報の収集が重要とし、その標準的な手法を紹介すると共に、薬剤師がプライマリケア(PC)の担い手として在宅医療などで活動することに期待を寄せた。
薬学卒前・卒後教育の試みとして木内氏は、同大学や卒後教育で実施している薬学教育における臨床判断の学習内容を紹介。「薬剤師には地域のチーム医療としての在宅医療、包括ケアなどを実践できる人材としての活躍、そしてプライマリケアの担い手としての在宅患者や来局者の状態を適切に判断し、最善の対応をトリアージを実施することが期待されている」と強調した。
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