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医療人としての心構えを

2013年08月30日 (金)

◆6年制薬学教育が始まって7年強が経過した。その間、医療人としての心構えを薬学生にどう育んでもらうかという課題がずっと存在し続けているように思う。病院や薬局の現場からは、6年制の新卒薬剤師を高く評価する声がある一方、「薬しか見ていない。人に対する教育ができてない」との不満も聞く
◆もっとも既卒の薬剤師が、全て医療人としての立派な心構えを持っているかどうかは疑問だ。患者のことを最優先し、必要な知識を備えて行動できる薬剤師はどれだけいるのだろう。ルーチン業務をこなすだけになっていないか
◆「薬学生は実務実習に行けば変わる。大学でも教育に努めるが、臨床現場での教育が重要だ」と薬系大学教員の一人は言う。別の教員は「立派な薬剤師になってほしいと大学で教えたことが実務実習先で実践されておらず、学生が拍子抜けすることがある」と語る
◆大学内の教育には自ずと限界がある。実務実習現場で現役の薬剤師が、医療人としての心構えを薬学生に黙って背中で語るくらいになってほしい。



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