◆円安で海外収益を上げた製薬企業の中間決算。営業利益率を見ると、武田が12%、アステラスが15%、第一三共が10%、エーザイが11%となった一方、大塚HDの医療関連事業はなんと23%。群を抜いている
◆世界売上10位入りした抗精神病薬「エビリファイ」が牽引し、売上全体の55%を占めた。米国物質特許切れを控え、“ポストエビリファイ”を急ぐ大塚は、癌・中枢神経領域に加え、医療機器などを含めた多角化構造で乗り切る構え
◆アステラスは、2010年問題を乗り越えて2番手の位置。円安に乗って海外売上比率を約10ポイント上昇させ、52%台に乗せてきた。次に控えるのは17年以降の特許切れで、研究体制の再編で事業効率化・生産性向上に布石を打つ
◆翻って、GE薬専業メーカー。海外展開を目指す売上トップの日医工が7%、東和薬品が11%、沢井製薬が23%と差がある。安定供給やバイオシミラーへの対応などで研究開発費・設備投資を重点化するか、コスト改善を行い収益化するか。立ち位置の違いと見ていいのだろうか。
製薬企業の中間決算
2013年11月15日 (金)
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