◆世界の製薬企業で途上国・地域に蔓延する顧みられない疾患(NDs)の克服に向けた創薬活動が2000年代後半に入って活発化している。日本製薬工業協会の医薬品産業政策研究所のレポートが最近の動向を分析している
◆特に開発要望の高い寄生原虫症、デング熱、マラリア、結核の開発プロジェクトは治療薬、ワクチンともに増加傾向にあり、この傾向は2008年以降に顕著になる。特に治療薬の場合、2012年に大手製薬各社が熱帯病創薬への取り組みを共同宣言し、大手の開発品目が今年に入って急増。ワクチンでも大手が基盤技術を持つ企業を買収する動きが最近見られる
◆開発助成、官民パートナーシップ、承認審査制度面での優遇などが追い風になっているが、レポートは「製薬企業側にもグローバルヘルスへの取り組み姿勢に変化が見られる」と分析している
◆途上国への貢献を通じた企業価値向上と、将来的な市場開拓を見据えた長期的戦略を両立させることが可能なNDs領域。今後の行方に注目したい。
「顧みられない疾患」克服に注目
2013年11月18日 (月)
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