大阪生薬協会は6日、大阪市内で新年互礼会を開催し、あいさつの中で栃本和男会長は、昨年の協会を取り巻くトピックスを振り返り、「日本生薬連合会と大阪生薬協会の保険薬価部会の活動として、日本の誇れる漢方を推進する議員連盟の総会で、日本東洋医学会と共に生薬の現状を訴えた」ことなどを説明。また、4月の薬価改定に向け、生薬3品目について厚生労働省へ薬価再算定への資料が提出できたことも報告したが、これについては「改正される品目数も改定幅も不透明だが、なんとか今年改訂されると期待している」と述べた。このほか伝統医学の国際標準化や、農林水産省や厚生労働省が取り組みを進める生薬国内栽培などについても言及。「品質のいいものを確保し、生薬の栽培を含めた将来を見つめて頑張っていきたい」とし、協会会員に一層の支援と協力を求めた。
新年互礼会に先立ち行われた新春講演会では、2012年から国際標準化機構(ISO)の249技術部会(TC249)の国際委員として、ワーキンググループ等の会議に参加している伊藤美千穂氏(京都大学大学院薬学研究科薬品資源学分野准教授)が、生薬製剤類についてISO/TC249で進められている国際標準作成の現状について解説した。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。