スイスを本拠とするDKSHグループの「DKSHジャパン」は、日系製薬企業による東南アジア市場進出を後押しする。アジアでの強力な事業基盤を強みに、数年前からヘルスケア領域で日系企業と提携し、市場参入から販売・物流・マーケティングなどを支援してきた。今年から日系企業向けの専門チームを配置し、日本人スタッフによるサポートを強化していく考え。ペーター・ケメラー社長は、「アジア地域のビジネスでは約150年の歴史があり、各国の文化や法規制を理解している。われわれの経験を役立てたい」と話す。
同社は、世界35カ国680拠点のうち660拠点をアジアで展開し、同地域だけで2万5500人の専門人材が在籍している。日本国内では1865年に事業を開始し、海外展開を支援する「マーケットエクスパンジョンサービス」で大きく成長を遂げた。ヘルスケア領域では、ここ1~2年で日系企業からの引き合いが増えており、協和発酵キリンや日医工、味の素製薬、大幸薬品、ロート製薬、オムロンヘルスケアなどと東南アジアでの事業展開で提携している。
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