TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

悪性神経膠腫治療薬が承認へ‐医薬品第二部会

2006年04月24日 (月)

 薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は21日、未承認薬使用問題検討会議で取り上げられ、優先審査の対象となった悪性神経膠腫治療薬の「テモゾロミド」など、審議品目2成分について、承認して差し支えないと結論した。薬事分科会に報告する。

 〈審議品目〉

 ◇ブスルフェクス点滴静注用60mg(麒麟麦酒が輸入):有効成分はブスルファン。同種造血幹細胞移植の前治療を効能・効果とする新投与経路医薬品。希少疾病医薬品に指定されており、再審査期間は10年。原体・製剤とも劇薬に指定される予定。

 慢性白血病、真性多血症の治療薬として、以前から経口薬として承認されていた。承認に当たっては、幹細胞移植患者が少ないことから、市販後の全例調査が承認条件となった。

 ◇デモダールカプセル20mg、同100mg(シェリング・プラウが製造販売):有効成分はデモゾロミド。悪性神経膠腫を効能・効果とする新有効成分医薬品。再審査期間は10年で、製剤・原体とも毒薬に指定される予定。

 同医薬品は、昨年7月の未承認薬使用問題検討会で早期治験が求められ、優先審査品目と指定されていた。この時、国内では既に形成性星細胞腫に対する第II相試験が終了していたことから、検討会議では、この結果と膠芽腫に対する海外での治験結果等を合わせて、早急な承認申請を図ると共に、放射線との併用による安全性確認試験の実施が必要とした。

 承認に当たっては、放射性併用で2次発癌の可能性が指摘されていることから、市販後の全例調査が承認条件となった。

 〈報告品目〉

 ◇ファイバ(バクスターが輸入):有効成分は乾燥人凝固因子抗体迂回活性複合体。「血液凝固第?因子または第?因子インヒビターを保有する患者に対し、血液中の血液凝固活性を補いその出血を抑制する」の効能・効果の追加。

 また同部会では、エイズ関連カポジ肉腫を効能・効果とする「塩酸ドキソルビシンリポソーム注射剤」(申請者:ヤンセンファーマ)を希少疾病医薬品に指定することが報告された。日本では、エイズ関連カポジ肉腫は2004年に日本国籍14件、外国国籍3件で、00年以降5年間の報告件数は1年当たり日本国籍4014件、外国国籍003件で推移している。



    ‐AD‐

    同じカテゴリーの新着記事

    薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
    HEADLINE NEWS
    ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
    新薬・新製品情報
    人事・組織
    無季言
    社説
    企画
    訃報
    寄稿
    新着記事
    年月別 全記事一覧
    アカウント・RSS
    RSSRSS
    お知らせ
    薬学生向け情報
    書籍・電子メディア
    書籍 訂正・追加情報
    製品・サービス等
    薬事日報 NEWSmart
    「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
    FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
    新聞速効活用術