武田薬品は、次期社長のクリストフ・ウェバー氏が4月1日付でチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)に着任するのに伴い、事業運営体制とレポートラインを変更する。グローバル事業運営体制構築が狙い。
ウェバー氏は業務執行全般の責任を負い、長谷川閑史社長にレポートを行う。現在、長谷川氏にレポートしている全ての機能や部門は、COOであるウェバー氏にレポートする体制に変更する。ワクチンビジネス部も、COOに直接レポートする体制をとり、ウェバー氏が持つワクチンを含めた医薬品の販売管理に関する幅広い経験を生かす。
海外販売管理機能を管轄していたチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)の役職を廃止し、海外販売管理機能についてはCOOへのレポートラインにする。フランク・モリッヒCCOは6月の株主総会後に退任する予定。そのほか、戦略策定と管理機能のさらなる強化を図るため、社長室を経営企画部に統合することも決めた。