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【リプロセル】サルES細胞でのQT延長試験を市場投入

2007年6月25日 (月)

横山社長
横山社長

 バイオベンチャーのリプロセル(東京都港区、社長・横山周史氏)は22日、サルのES細胞から分化・誘導した心筋細胞を用いて、新薬候補化合物に不整脈が出ないかなどを評価する安全性毒性試験(心筋毒性試験)を行う技術について、シンガポールのバイオベンチャーのESセルインターナーショナル(ESI)と提携することで基本合意したと発表した。大量に作製できるほか、質が安定していることから試験精度を高められられるという。それにより開発途中で心筋毒性リスクが高いために中止となるケースを減らしたい考えだ。両社は製薬会社からの心筋毒性試験の受託を始める。

 提携によりリプロセルは、再生医療研究を手がけるESIから技術供与を受け、細胞の分化・誘導の精度を高める。ESIは毒性評価ノウハウの提供を受け、心筋細胞による新薬候補化合物のスクリーニングの受託や製薬会社へのライセンスを行う。

 リプロセルも受託を年内にも開始する予定で、費用は従来の半分程度の1化合物当たり15万円を想定している。また、国際的ネットワークを持つESIとの提携により、方針に掲げているアジア、欧米などへの展開の第一歩につなげたい考えだ。

 心筋毒性試験は前臨床試験で行うもので、候補化合物の心電図上のQT間隔の延長を検出する。QT延長のリスクが高いために、市販後は市場撤退や開発途上では開発中止になったケースがある。国際的には、ICHのS7Bガイドラインで実施が提唱されている。

 リプロセルによると、現状では犬を用いたり、細胞での試験でも拍動しないものを用いているが、試験がより後期になったり、精度に課題がある。今回ES細胞を用いることによる精度の高い試験を行うことで、新薬候補化合物のリスクを判定し、開発中止するケースを減らしたい考えだ。

 リプロセルの横山社長は都内で会見し、「これから中心的な技術になると思う。提携によって立ち上がりを加速させていきたい」と話した。同社は、製薬会社の研究者らで組織するNPO法人幹細胞創薬研究所から、サルのES細胞から心筋細胞を作製する技術のライセンスを受けている。




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